英会話を独学で勉強するのは、現在のような国際化社会において非常に有意義な選択です。
自分のペースで学べ、時間や場所にしばられずにスキルを向上させるアプリや参考書が多数存在しています。
しかし、どこから始めればいいのか、何から始めればいいのか、どんな教材がいいのか、
わからない点が多いと思います。
この記事では、独学で英会話を勉強する方法について詳しく解説しますので参考にしてください。
英会話の勉強を習慣化させよう
なにかを達成するには毎日の生活の中にやるべきことを取り込んで習慣化するのが大切です。
習慣化の方法はいろんな方法がありますが、ここでは要点を3つ紹介しますので、しっかり読んで勉強を習慣化させましょう。
英会話を通じてありたい姿(目標)を決める
習慣化で一番大事なのは、英会話を通じてどうなりたいのか、いつまでにどんな姿になっていたいか(目標)を決めることです。
目標がないと人間は努力を継続できません。
達成可能な目標を立てるにはSMARTの法則に従い計画を立てるのがおすすめです。
SMARTの法則とは5つの要素から構成されるそれぞれの英単語の頭文字をとり、「SMART」と呼ばれています
- Specific … 具体的
- Measurable … 計測できる
- Achievable … 達成可能性
- Relevant … 関連性
- Time-bound … 明確な期限リスト
一つずつ解説します。
「Specific」は具体性という意味で使われます。
目標は誰が見ても具体的なものでなければなりません。
例えば「英語を喋れる様になりたい」と言ってもすごく抽象的でどのように喋れる様になりたいのか、が不明確です。
具体的にどうなりたいかをしっかり定めましょう。
「Measurable 」は計量性、つまり「目標や行動計画が数値で測れるかどうか」という意味です。
金額や点数などわかりやすい数値に置き換えると、目標にむけた勉強のやり方が決まりますので、目標を立てる際には意識して数値化しましょう。
「Achievable」は達成可能性という意味で使われます。
立てた目標や計画が達成不可能なものでは、モチベーションを保てないので意味がありません。
また、すぐ達成できてしまう目標でも意味をなしません。
少し背伸びをして届きそうな目標や計画が適切な目標です。
「Relevant」は関連性という意味で使われます。
自分の掲げた目標がやりたい事とマッチしているかを示すものです。
例えば、同じ英語を学ぶのでも「英会話ができるようになる」のと「TOEICで800点以上取る」では違った勉強が必要になるため、自分の目標に近い選択肢を選ばないといけません。
「Time-bound」は期限を意味します。
目標を立てる上でも期限は非常に大事です
「いつの日か英語を喋りたい」という目標を掲げても、目標達成するための行動計画を決められないですよね。
期限が決まっているからこそ、目標達成への道を築けるわけです。
目標にはしっかり期限を定めてください。
目標までの道筋を決める
目標までの行動計画を決める目標設定が出来たら、今度はその目標に向けての行動計画を決めます。
目標があっても、目標に向かって何をすればいいのかが明確にならないと、モチベを保てません。
習慣化はおろか、立てた目標さえも未達に終わる確率が高まります。
行動計画は大事なので、時間をかけて立てるのがおすすめです。
行動計画を上手く立てるには、目標に対して今は何が足りていないかを明確にする必要があります。
現状に無理や無駄があればそれに対してアクションを取れますので、モチベーションを保ったまま目標達成に向かっていけます。
道筋を立てたら継続が大事
目標と行動計画が決まったらあとは継続するだけです。
やると決めたら毎日しっかりやりましょう。
継続と簡単に言いますが実は一番むずかしいです。
継続するコツはいくつかありますが、私は記録を残すのが重要だと考えます。
記録する媒体はなんでも構いません。カレンダーでも、スマホでも、手帳でも大丈夫です。
毎日やったことを記録することで、今までの経過を客観視でき、モチベーションの維持にも繋がります。
そして何より、毎日継続できているという自信に繋がるでしょう。
「継続は力なり」という格言があるように続けることは大変で大切なことです。
目標に向かって小さな一歩でもいいので毎日継続できるように頑張ってください。
独学でのおすすめ勉強法3選
目標設定や、行動計画を決めたあとは実際に勉強をします。
独学での勉強方法は様々ありますが、ここでは最短ルートで英会話を身につけられる方法を3つ紹介します。
どれも基礎を勉強する方法ですのでしっかり読んで勉強に役立ててください。
まずは基本の英単語を覚えよう
最初は基本の英単語を覚えましょう。
そもそも英単語を知らないと喋ったり、聞いたりできません。
中学で習う英単語は大体1000語と言われています。
この1000語は非常に重要であり、日常会話やビジネスの場面でも頻繁に出てくる単語が多いです。
まずは中学で習う単語を暗記しましょう。
中学で習う単語を暗記したあとは、最重要3000語の暗記をしてください。
実は、日常英会話で使う単語はこの3000語で大体カバーできます。
最重要3000語を暗記するのが英会話上達への第一歩です。
中学生レベルの文法を理解しよう
英単語を習得したら次は文法を学びます。
学ぶ文法は中学校レベルの文法で構いません。
文法は英単語を使うためのルールですので、文法を理解しないと沢山の英単語を知っていても、相手に伝えられません。
中学で習う文法をマスターすれば、相手に自分の気持ちや考えを自由に表現できます。
英語を使う上で重要なのは短く、わかりやすく伝えることです。
中学校で習う英文法を使って場面に応じて英単語を入れ替えるだけで、日常会話やビジネス英会話まで対応できます。
正しい発音を理解しよう
英単語を覚えて文法を理解すれば、あとは繰り返しリスニングとスピーキングの力を鍛えます。
もし周りに外国人の友人がいれば、積極的に英語を使って会話しましょう。
外国人の友達がいない場合はオンライン英会話もおすすめです。
様々なオンライン英会話教室があるので自分にあったものを探して学習するのもひとつの手です。
スピーキングを鍛えるにはとにかくアウトプットを繰り返すのが重要です。
活用できるものはなんでも活用し、英会話を身につけてください。
独学での勉強でやってはいけないこと3選
英会話の勉強方法を検索すると様々な情報が出てきます。
たくさんの情報の中から自分にあった勉強方法を探すのは中々難しいでしょう。
ここでは独学で勉強する際にやってはいけないことを3つ紹介します。
自分が同じことをしていないか、確認しながら記事を読んで参考にしてください。
自分の英語レベルに合わない教材で勉強する
英会話の教材を使って勉強する場合は自分の英語力にあった教材を使って勉強してください。
自分の英語力に合わない教材は、英語力を高めるどころか、内容を理解できずに勉強をやめてしまう可能性があります。
最初は中学生が使う参考書で十分です。
中学生が使う参考書で、単語や文法がマスターできたと感じたなら次のステップに進みましょう。
短時間すぎる学習時間
短すぎる勉強時間もやってはいけない勉強方法の一つです。
英会話を身につけるには初心者であればあるほど、時間がかかります。
忙しい日常の中でスキマ時間を活用し、1日15分や30分の勉強時間では英会話をマスターするまでには果てしない日数が必要になってしまいます。
果てしない先のゴールでは、モチベーションの維持が難しくなります。
自分の生活リズムを見直し、まずは最低1時間でいいので集中できる時間を確保して勉強をしてください。
資格試験向けの勉強
英語力をはかるものとして英検やTOEICがありますが、英会話を身につける過程では、あまり必要のない勉強です。
英検は1級から5級まで7つの級があります。
3級までは中学校卒業程度の英語力が試されるので、英会話の勉強に取り入れても大丈夫です。
しかし、準2級以上はより複雑で高度な文法や英語力が求められます。
英会話で必要な知識はおおむね中学卒業程度なので、準2級以上の英語力は不要です。
TOEICで必要な能力はリーディングやリスニングなどのインプット力です。
英会話ではインプットの他に実際に、声に出して伝えるアウトプット力が必要です。
TOEICだけの勉強をしても、アウトプットがないので英語を喋れません。
英検もTOEICも全く英会話に役立たないと言う訳ではありません。
、英検やTOEICの勉強をするのであれば、基礎をしっかり身につけた上で勉強した方が英会話上達への近道となります。
英会話学習におすすめの参考書・問題集3選
英会話で必要なのは中学校卒業程度の単語や文法の知識です。
独学で英語を勉強するには自分のレベルにあった参考書が必要になります。
ここでは中学校卒業程度の知識を得られる参考書を3つ紹介します。
基礎の基礎をしっかり身につけるために必要なものですので、参考にしてください。
- キクタン ベーシック4000語レベル
- 世界一わかりやい英文法の授業
- 誰にでもできる英語の耳作りトレーニング
それでは一つずつ紹介していきます。
「キクタン ベーシック4000語レベル」
[音声DL付]改訂第2版キクタン【Basic】4000語レベル キクタンシリーズ
英会話を学ぶ上で基本となる単語がわからないと、会話がなりたちません。
キクタンからは様々なシリーズが発売されていますが、「キクタン ベーシック4000語レベル」は基礎からしっかり学びたい人向けの教材です。
学習レベルは高校入試の英単語なので、基礎を勉強する場合は「キクタン ベーシック4000語レベル」で英会話で必要な単語は身につけられます。
世界一わかりやすい英文法の授業
この本は英単語を学んだ後に文法を学び直すための一冊です。
暗記ではなく英語の「なぜ」を根本的に理解できる一冊になっています。
見やすいカラーとシンプルな解説なので、「世界一わかりやすい英文法の授業」を繰り返し読めば文法の基礎はしっかり身につくことでしょう。
誰にでもできる英語の耳作りトレーニング
ゼロからスタート リスニング―だれにでもできる英語の耳作りトレーニング
英会話でつまずく人が多いのがリスニングです。
「誰にでもできる英語の耳作りトレーニング」は日本人が聞き取りにくい音をピックアップして段階的に学べます。
正しい発音のルールを詳しく解説してくれるため、英語の発音が苦手な人にもおすすめです。
各項目に総合エクササイズがあるので、自分の英語レベルにあわせて進められます。
まとめ
この記事では英会話を学ぶ上で大事な勉強方法や参考書の選び方を紹介しました。
英会話を学ぶ上で重要なのは、具体的かつ明確な目標と行動計画です。
しっかりとした計画と継続できる力があれば、英会話のマスターは可能です。
まずは英会話を学んで未来のありたい姿を想像し、計画を立て勉強をすすめてください。
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