近年、テクノロジーの急速な進化に伴い、プログラミング言語の人気や需要も大きく変化しています。
プログラミングを学ぶ人や、今後のキャリアに悩んでいるエンジニアにとって、どの言語を習得すべきかは重要な選択です。
プログラミング言語は数百種類あると言われていますが、IT技術のトレンドや新しいプログラミング言語の出現で人気のプログラミング言語は年々変化をしています。
この記事では、プログラミング言語の人気ランキングや、プログラミング言語の勉強法を紹介します。
最後まで読んで参考にしてください。
2024年人気のプログラミング言語5選
2024年に人気のプログラミング言語とそれぞれの言語でできることを下記の表で掲載しています。
プログラミング言語 | できること |
Python | AI、人工知能、機械学習での活用・データサイエンス・IoT開発 |
JavaScript | 地図やチャートでのデータの可視化・数式、文字列などの処理 |
Ruby | サーバーサイド処理・スマートフォン向けアプリ開発 |
Java | Webサービス開発・Webアプリ開発・PC、Android向けアプリ開発 |
Swift | iPhone・iPadのアプリ開発・Apple watchアプリ開発 |
以上が2024年人気のプログラミング言語です。それではひとつずつ解説します。
Python
Pythonが人気な理由は、様々な用途と使いやすさにあると言われています。
コードはシンプルで読みやすく、初心者にもやさしいため、プログラミングの入門言語としては最適です。
幅広い応用分野も魅力的で、データサイエンス、人工知能(AI)、機械学習、Web開発、自動化など、さまざまな分野で使用されています。
特にデータ分析やAI関連の技術の普及により、Pythonの需要が急増しています。
JavaScript
JavaScriptはWebサイトやWebアプリの開発に使われるスクリプト言語です。
JavaScriptの主な役割はHTML操作とサーバー通信の2つです。あらゆるアプリ開発に採用されており、汎用性が高いプログラミング言語として知られています。
近年では、フロントエンドのみならずサーバーサイドの開発やゲーム制作、IoTにも活用されており、世界的に需要の高い言語です。
一方でJavaScriptは奥が深く、使いこなせるようになるまでには多大な学習が必要と言われています。
Ruby
Rubyは1995年に日本人エンジニアである「Matz」こと、まつもとゆきひろ氏が開発したオブジェクト指向スクリプト言語です。国産のプログラミング言語としては初めて国際電気標準会議(IEC)で国際規格に認証されました。
RubyではRuby on Rails と呼ばれるフレームワークを使った開発が行えたり、便利なパッケージ管理システムであるGemが使えたりします。
Java
JavaはC言語をベースに開発されたプログラミング言語です。
JavaはGoogleが開発に用いる三大言語のひとつとしても知られているため、プログラミング言語の中でもエンジニアから、圧倒的な支持率とシェアを誇っています。
Javaは、デスクトップ向けのアプリの他、Webサービスの開発やAndroid向けのスマホアプリ、金融機関のシステム、カーナビや家電、IoT機器にも採用されています。
また、Android向けのスマホアプリを開発する主要な四つの言語の一つでもあり、多くのスマホアプリがJavaで開発されています。
Swift
Swiftは2014年にApple社が開発したオープンソースのプログラミング言語です。
AppleのIOS7以降OS Xversion以降のOSを搭載しているデバイスの全てのアプリをSwiftで開発することができ、Apple TVやApple Watchなどのアプリも作成可能です。
Appleデバイス用のアプリはすべてSwiftで開発できるため、一度覚えるとApple製品のすべてを扱えます。
また、ほかの言語でWebアプリケーションを作成するときにはJavaScriptやJavaなどのプログラミング言語だけでなく、HTMLやCSSも覚える必要があります。
しかし、SwiftならSwiftとXcodeだけでアプリケーションの開発が可能です。
人気プログラミング別年収Top3
需要が高いプログラミング言語をマスターすれば、エンジニアとしてのキャリアを大きく伸ばせます。
年収は「どれだけ需要があるか」を表す一つの指標です。
下記の表が、2024年における人気プログラミング言語別の年収トップ3です。
No. | 言語 | 時給 | 年収 |
1 | Go言語 | 6755円 | 1362万 |
2 | Kotlin | 6489円 | 1308万 |
3 | Python | 6197円 | 1249万 |
出典:SOKUDAN Magazine ( https://magazine.sokudan.work )
調査対象
SOKUDAN(https://sokudan.work/)に掲載された求人案件(一部抜粋)の単価と稼働時間から平均時給を計算し、その平均時給から1日8時間、月21日稼働で想定月収と想定年収を試算しました。
それではひとつずつ解説していきます。
Go言語
現在Go言語の需要は非常に高まっており、年収も高いです。
近年、クラウドベースのサービスやマイクロサービスの開発が加速する中、Go言語は開発のしやすさから選ばれるケースが多いです。
エンジニアの間での需要が高まるにつれ、Go言語を使いこなせるエンジニアの年収も上昇する傾向にあります。
これらの要因から、Go言語の市場での位置は今後確実なものであり、エンジニアにとって魅力的な年収を保証するスキルとなるでしょう。
Kotlin
Kotlinがエンジニアにとって高年収をもたらす主な理由は、安全性やシンプルさ、Javaとの互換性にあります。
特にAndroidアプリ開発での公式言語としての採用は、Kotlinの需要を大きく高めました。
Kotlinの需要は、モバイルアプリ開発の領域において非常に高く、エンジニアの間でも高年収を目指すうえで重要なスキルとなっています。
更にKotlinはサーバーサイド開発やウェブ開発においても利用されるようになり、その適用範囲の広さがエンジニアの年収向上の可能性を広げています。
Python
Pythonの年収が高い理由は、汎用性が高く、機械学習やWeb開発など、幅広い分野で利用できる点にあります。
現代のビジネスや技術進歩において中心的な役割を担っている言語で、Pythonを習得しているエンジニアは高い価値を持ちます。
Pythonの市場での需要は、データ科学と機械学習の領域において特に需要が高いです。
企業がビッグデータを活用し、AIを製品やサービスに統合するにつれて、Pythonスキルを持つエンジニアへの需要は増加する一方です。
プログラミング言語を身につける方法3選
プログラミングを学ぶのは、現代のIT社会の中では非常に重要です。
しかし、ネットで勉強方法を検索しても膨大な情報量に押しつぶされてしまう可能性が高いです。
ここでは基本の勉強の仕方を3つ紹介します。
間違った情報に流されない様に最後まで読んで参考にしてください。
参考書
最初は参考書を買って勉強する方法をおすすめします。
参考書選びは、親しみやすく、読みやすいものを選ぶようにしましょう。
いきなり難しいもので勉強を始めても全く理解できず、勉強をやめてしまう可能性があるためです。
イラストや図解で説明がされていたり、プログラマーのインタビューが掲載されていたりするものは比較的初心者でも勉強しやすいです。
まずは実際に手にとって面白い!と感じる本を買って勉強してください。
学習サイト
プログラミングを学べる学習サイトは初心者でも手軽に利用できる学習ツールです。
学習サイトで学ぶ際は下記の点に気をつけてください
- 学習サービスの料金(課金の有無)
- 学習方法
- 対応機種
- 専門家が監修しているか
初心者向けから玄人向けまで様々な学習サイトがありますので、上記の4つを踏まえた上で選ぶ様にしてください。
プログラミングスクール
本格的にプログラミングを学びたいと考えた場合には、プログラミングのスクールに通って勉強しましょう。
オンラインのスクールならば、地方にいながら全国のレベルの高いレッスンを受けられます。
一人のエンジニア講師が演習が終わるまで指導してくれるので、挫折しにくい勉強方法です。
プログラミング言語の勉強に役立つコンテンツ サイト5選
プログラミング言語を効率的に学ぶには、質の高いサイトやコンテンツから学ぶ必要があります。
ネット上には初心者から上級者まで、豊富な学習サイトが存在するためどのコンテンツ・サイトを選べばいいか迷いますよね。
ここでは勉強に役立つツールや、コンテンツを提供するサイト5つを紹介します。
最後まで読んで参考にしてください。
サイト名 | 学習方法 | 学習できる 言語の数 | 主に作れるもの | 価格 | 難易度 |
Progate | スライド | 15 | サイト・サービス・AI・ゲーム | 無料〜 980円/月 | 初級〜中級 |
ドットインストール | 動画 | 12 | サイト・サービス・AI・ゲーム | 無料〜 1080円/月 | 初級〜上級 |
Udemy | 動画 | 16 | サイト・サービス・AI・ゲーム | 1610円〜/口座 | 初級〜上級 |
Codecademy | スライド | 13 | サイト・サービス・AI・ゲーム | 無料〜 19.99ドル/月 | 初級〜上級 |
Paiza | ゲーム・動画 | 10 | サイト・サービス・AI | 無料〜/1078円 | 初級〜中級 |
それではひとつずつ解説します。
Progate
出典元:Progate
Progateは無料で始められる学習サイトです。
特徴は環境構築が不要で全てブラウザ上で完結することができますし、アプリ版も配信しているので、パソコンを持っていない人でも、スマートフォンで勉強できます。
対応している言語も非常に多いため幅広い言語を学習できます。
基礎は全ての言語で無料で学べますが、月額980円を支払うとより実践的な内容も学習可能です。
Progate学習できる言語
- HTML/CSS
- JavaScript
- jQuery
- Ruby
- Ruby on Rails
- PHP
- Java
- Python
- Command Line
- Git
- SQL
- Sass
- Go
- React
- Node.js
ドットインストール
出典元:ドットインストール
「プログラミング学習サイトといえばドットインストール」と言われるほど有名なサイトです。
目的別にどの言語をどのような流れで勉強すればいいのか整理されているため、非常に学習がしやすいです。
ドットインストールでは動画をみて学習します。
一本の動画が3分にまとめられているため、隙間時間を上手に使って勉強が可能です。
環境構築は自分でする必要がありますが、学習環境を整えるところから動画でサポートされています。
一部の入門編は無料で視聴可能で、月額1,080円でプレミアム会員登録すればどの動画も見放題です。
ドットインストールで学習できる言語
- HTML/CSS
- JavaScript
- jQuery
- Ruby
- Ruby on Rails
- PHP
- Java
- Python
- Git
- SQL
- Go
- Unity
上位以外にもマニアックな言語まで、幅広く対応しています。
Udemy
出典元:Udemy
Udemyは動画の評価が非常に高いと言われています。
1本ずつ動画を買って勉強する形式になっていて、さらに関連したマーケティングやデザインの講座も安く買えるので、言語単のスキルではなく幅広い知識を学べるのもUdemyの特徴です。
Udemyで学習できる言語
- HTML/CSS
- JavaScript
- C
- C++
- C#
- Ruby
- PHP
- Swift
- Kotlin
- Java
- Python
- SQL
- Go
- Node.js
- Scala
- R
その他複数言語と、マーケティングやデザインの知識など幅広く扱われています。
Code cademy(コードアカデミー)
出典元:Codecademy
2011年よりサービスを開始して、プログラミング学習サービスの先駆けとなったのがCodecademyです。
Codecademyで学習している人は、190ケ国、2500万人とも言われています。
コースの種類がとても豊富で、「キャリアパス・スキルパス・単発スキル」と今自分が目指している目標に合わせた学習を進めることができます。
表記が英語のため、英語の勉強にもなると思って学習できる人におすすめです。
Codecademyで学習できる言語
- JavaScript
- Ruby
- PHP
- Java
- Python
- Bash/Shell
- C++
- R
- C#
- Go
- Swift
- Kotlin
paiza
出典元:paiza
Paizaは動画形式での学習を提供しています。
1本約3分ほどにまとめられており、実行環境の構築も不要でブラウザ上で学習が可能です。
無料会員は一部のみ動画視聴が可能ですが、有料会員になると全ての動画を視聴できます。
Paizaで学習できる言語
- C#
- HTML
- Java
- JavaScript
- SQL
- PHP
- Python3
- Ruby
- シェルコマンド
まとめ
本記事では、人気のプログラミング言語や、プログラミング言語を年収別に紹介しました。
プログラミング言語自体流行り廃りがあり、数年後には本記事のランキングも全く変わっているかもしれません。
しかし、プログラミング言語を学ぶのは、エンジニアやプログラマーとしても非常に有意義なものであり、スキルを常に磨くことで自分の市場価値も大きく変わってきます。
この記事で紹介した学習サイトや勉強方法がスキル向上の一助になるように願っております。
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